公開:2016年07月03日 伊藤 みさ/更新:2016.07.04
2016年は台風が少ない?台風1号 発生するもラニーニャ影響で発生数少なめか
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2016年7月3日、日本の南にあるカロリン諸島付近で熱帯低気圧が台風1号になったと、気象庁が発表しました。
台風は、元旦以降 最初に発生したものを「1号」と呼び、それ以降順番に番号をつけていくことになっていますが、ウェザーマップによると台風1号がこんなに遅く発生したのは1951年からの統計開始以来の2番目であり、記録的なものだという(参考)。
台風は6・7月頃から発生数が増えて、10月頃までがピークのイメージがありますが、実はその他の時期も、日本に上陸していないだけで台風自体は発生している。
しかし、昨年の12月17日から199日間 台風が発生していない期間が続き、台風無発生期間の最長記録に並んだ。このように台風の発生が少ないのは、「ラニーニャ現象」が関係しているといいます。
エルニーニョからラニーニャへ移行する年は、台風発生が少ない傾向に
2016年の台風の傾向についてwethernewsが発表した5/31の情報によると、インド洋の海面水温が平年よりも高く、台風の主な発生エリアであるフィリピンの東海上で例年よりも積乱雲(台風のもととなるもの)が発生しにくい状況になっている。
台風の発生数は海水温に大きく影響されますが、今後もインド洋の海面水温が高い状況がさらに続く見込みで、今年の台風発生数は少ないだろうと予想されています。
また今年は、春にエルニーニョ現象が終息し、夏にラニーニャ現象が発生すると見込み。こういった流れから見ても、台風の発生数は平年より少くなるだろうと見られています。
以下の動画は、台風1号に関する情報。
(気象予報士・河津真人氏)
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