ミカンが、生活習慣病や糖尿病予防に効果があることが判明!
みかんをたくさん食べる人ほど「糖尿病などの生活習慣病のリスクが低くなる」という調査結果を、農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)が発表しました。
農研機構果樹研究所では2003年度から継続して10年間、浜松医大や浜松市(旧三ヶ日町)と合同で、温州みかんに特に多く含まれるβクリプトキサンチンと健康との関連を調査。
みかんの産地として知られる静岡県浜松市の三ヶ日町(みっかびちょう)の住人1073名を対象にした研究で、大きな成果があったと報告されています。
1日に3~4個のみかんを食べた人は糖尿病発症リスクが低い
研究では、血液中のβクリプトキサンチン濃度が低いグループから高いグループまでを3チームに分け、食生活習慣によって発症する2型糖尿病(成人型)や脂質異常症(高脂血症)の発症率を調査。
すると、βクリプトキサンチン濃度が高いチームの発症率が明かに低いという結果に。(人によって異なる運動習慣やエネルギー摂取量の違いを差し引いても)
調査の結果、血液中のβクリプトキサンチン濃度が高い人は「毎日みかんを3~4個食べる」傾向があったという。
- 濃度が低いグループ:毎日みかんを食べない
- 濃度が中くらいのグループ:みかんを毎日1~2個食べる
- 濃度が高いグループ:みかんを毎日3~4個食べる
農研機構はこの研究結果が今後、温州みかんの新たな機能表示に繋がり、更なる消費拡大が期待されるとしています。
冬場にみかんを沢山食べると、βクリプトキサンチンが体内に残りやすい
愛媛県が発表している資料によると、温州みかんに特に多く含まれるβクリプトキサンチンは、みかんがあまり出回らない夏場でも、冬場にしっかり食べた人ほど体内に多く残るという結果が出た。
また、βクリプトキサンチンについては、これまでの様々な研究で以下のような効果がある事が分かっています。
- 皮膚・大腸・肺がんの発症リスクを低減させる
- ヒトの骨形成促進効果(骨密度の低下を低減させる)
- 肝機能障害・動脈硬化のリスクを低減させる
- 血糖値の上昇を抑える
- 免疫力を高める
- 美肌効果
しかし血液中のβクリプトキサンチン濃度は、飲酒と喫煙が重なる事で大きく低下するため、注意が必要です。
温州みかん(ウンシュウミカン)とは?
様々な食品の中でも特に「温州みかん」に多く含まれているという、βクリプトキサンチン。
温州みかんとは、日本で育てられる一般的な「みかん」のことを総称してこのように呼びます。(国内の全柑橘類の生産量の4分の3を占めるという)
温州(うんしゅう)は中国の柑橘名産地「温州(ウェンジョウ)」に由来するそうですが、原産国は日本(鹿児島)。秋冬時期に最も多く出回る果物で、収穫される時期によって「極早生/早生/中生/普通」と区分されます。
「愛媛みかん」「熊本みかん」など、産地によって表示が変わっているのは産地のブランド化を図るため。また、温州みかん以外の柑橘類は総称して中晩柑(ちゅうばんかん)と呼ばれています。(はっさく/ポンカン/デコポン/清見/せとかなど)
みかんの色素(橙色)はβクリプトキサンチンによるもの。柑橘類ではポンカン・せとかに多く、それ以外では柿・パパイアにも含まれているようです。
また、欧米諸国の人にくらべて「温州みかん」を口にする機会が多い日本人は、血中のβクリプトキサンチン濃度が高いとのこと。
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