公開:2023年12月05日 伊藤 みさ/更新:2023.12.05

ぐるなび 今年の一皿は「ご馳走おにぎり」 2023年の世相を反映した象徴する食に

優れた⽇本の⾷⽂化を⼈々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するため、その年の世相を反映した象徴する食を「今年の一皿®」として選定している株式会社ぐるなび総研は、

2023年の今年の一皿®を「ご馳走おにぎり」と発表しました。

ぐるなび 今年の一皿は「ご馳走おにぎり」 、2023年の世相を反映し象徴する食に

「今年の一皿®」は2014年に開始したもので、今回で10回⽬。株式会社ぐるなびが持つビッグデータから、検索数や上昇率などの一定条件を満たした40ワードを抽出し、

それらを選択肢として、ぐるなび会員にアンケート・メディア関係者による審査などを経て4つのワードまで絞った後、以下3つを満たしていること実行委員で確認し、「今年の一皿®」として認証・決定する。

  1. その年に流⾏または話題になったこと
  2. その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること
  3. ⾷⽂化の記録として後世に受け継ぐ価値があること

2023年今年の一皿「ご馳走おにぎり」はSNSを賑わせ海外でも浸透しつつある食文化

2023年「今年の一皿®」に選定されたご馳走おにぎりは、ふんだんに乗せた具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題に。

そのほか、以下のようなことが選定理由とされています。

  • 豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化した
  • おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした
  • また海外でも“ONIGIRI”の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつある

確かに、おにぎり専門店の増加や見栄えのいいおにぎりを提供するお店に筆者もよく遭遇した気がします。さらに、おにぎりのレシピだけを集めた本もあり、筆者も購入して参考にしています。

おにぎりって、昔から “日本のファストフード” として身近なものですが、進化はまだまだ続いていたのですね。


「今年の一皿」準大賞は、米粉フード

「ご馳走おにぎり」に続き、準大賞となったのは「米粉グルメ」。

ぐるなび 今年の一皿 準大賞は米粉グルメ

準大賞「米粉グルメ」の選定理由

  1. 輸入小麦の高騰が長期化する中、代替品として供給が安定している国産米粉への注目が集まった
  2. 製粉技術が向上し細かく粉砕できるようになったことで、米粉ならではの「もちもち」「しっとり」といった食感を活かした製菓やパン、麺など様々な料理に使われるようになった
  3. 近年の健康志向の高まりを受け低グルテンメニューとしての広がりが期待できる

このほか、環境問題の影響を受けにくく持続可能な水産資源として注目され始めている「陸上養殖魚」や

ぐるなび 今年の一皿 陸上養殖魚

諸外国での水産物禁輸措置を受け日本の水産業が大きな打撃を受ける中、ホタテをはじめとする余剰在庫を消費するため、大手外食チェーンでのメニュー展開・ふるさと納税への返礼品になるなどの支援の動きが見られた「ホタテ」もノミネートされたとのこと。

過去の「今年の一皿」一覧

このほか、過去には以下のようなグルメが「今年の一皿®」に選ばれています。その選定理由と共に見ると、食で振り返る日本の近代史という感じで面白い。

2022年「冷凍グルメ」
2021年「アルコールテイスト飲料」
2020年「テイクアウトグルメ」
2019年「タピオカ」
2018年「鯖(さば)」
2017年「鶏むね肉料理」
2016年「パクチー料理」
2015年「おにぎらず」
2014年「ジビエ料理」

ぐるなび 今年の一皿 過去一覧

そのほかの詳細は「今年の一皿®」公式サイトで確認できます。

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