旧大社駅、島根に大正ロマン感じる「和風駅舎の最高傑作」
古い旅館のような趣がある旧大社駅があるのは、島根県出雲市。
「和風駅舎の最高傑作!」と言われている旧大社駅。現在は駅としての役目を終え、国の重要文化財(2004年)として保存されています。
かなり古い建築物ということで “ちょっとくたびれた雰囲気” なのかと思いきや、なんとも立派な出で立ち。瓦屋根も太陽の光を反射して黒光りしており、綺麗に保存されています。
大社駅の中に入ると、さらにびっくり。和風シャンデリアもある豪華さに加え、今も使われているような清潔感もある大正ロマン感じる駅舎となっています。
高い天井に明るい駅舎、皇族が使用した使用した休憩室まで
大社駅の全体の様子はまず以下の動画からご覧ください。
旧大社駅は明治45年(1912年)に国鉄大社駅の開通によって開業、大正13年(1924年)に改築。
全国でも珍しい木造平屋建ての駅舎で、1990年の大社線の廃止によって駅の役目を終えるまで出雲大社の表玄関口として参拝客でにぎわっていたといいます。(ここから出雲大社入口までは車で約5分、徒歩なら約15分ほど)
一時期は東京・大阪・名古屋からの直通列車も運行していたほど。
外観は左右対称になっていて、出雲大社を意識した社殿風の造りになっています。駅舎の中に入ると、木造の窓口や漆喰の白壁。正面から入ったここが「三等待合室」。
上記写真右手にある窓口は「出札室(切符うりば)」。
中をのぞくと、実際に使用されていた歴代の制服や回転式の切符収納棚などが残されています。当時を知る方などが窓越しにのぞき込んで懐かしむ姿がありました。
駅舎入り口から入ると向かって左側にあるのが駅長事務室、その奥には皇族等が休憩に使われた貴賓室もあるのだとか。
現在、管理者が主に駅長事務室におり、喫茶スペースとして使用されています。尚、喫茶の入口はホーム側からとなっています。
天井の側面には高窓があり、光が室内に差し込んでいて明るい。さらに提灯型の和風シャンデリアも。
時刻表や運賃表も廃線当時のまま残っています。
ホームに出ると駅名標や精算所も。
駅が使用されていた当時にタイムスリップしたようで、ここで列車を待ちたくなる雰囲気があります。
旧大社駅のホームの奥にはD51(デゴイチ)機関車も
駅舎からホームに出て、さらに反対側のホームに渡ると、その先にはD51型蒸気機関車(D51形774号)が置かれています。
こちらは屋根のないところに野ざらしになっているため、だいぶ古びた状態になっていましたが、運転室に入ることが出来、近くでその力強いつくりを見ることができました。
そのレトロで美しい建物で当時のことを懐かしんだり、知らなくても想像を膨らませることの出来る旧大社駅は、電車好きならずとも見ごたえがありました。
旧大社駅の駅舎は観覧は無料。駅横には駐車スペースもあるため、出雲大社参拝時のついでに立ち寄りやすくオススメ。
ちなみに、駅舎の前には人懐っこい猫の姿も。すり寄っては観光客に可愛がられていましたよ。
初めて会ったのに安心しきっている
名称 | 旧大社駅 |
---|---|
住所 | 島根県出雲市大社町北荒木441-3(地図) |
時間 | 9時~17時 |
観覧料 | 無料 |
駐車場 | 無料あり |
問い合わせ | 0853-53-2112(出雲観光協会) |
備考 | 参考:出雲観光ガイド |
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