公開:2017年05月02日 伊藤 みさ/更新:2023.10.17
島根 由志園、池を埋め尽くす牡丹に魅せられる圧巻の風景!
島根県松江市にある「由志園(ゆうしえん)」にて、大きく鮮やかに咲く牡丹の花を池泉(ちせん=庭園に造られた池)に浮かべる春のおもてなしイベント「牡丹園遊会」を開催。
由志園は、松江市の東部の中海に浮かぶ小さな島「大根島(住所は松江市八束町)」の中にある、日本庭園。ちょうど島根と鳥取の県境の辺りで、CMで話題になった「ベタ踏み坂」を鳥取側から渡ってきたすぐその先にある島です。
大根島は日本一の牡丹苗の生産地であることから、他ではなかなか見る事ができないこのような贅沢な魅せ方ができるのだとか。
牡丹園遊会は毎年、4月末から5月のゴールデンウィーク頃にかけて実施される恒例イベント。大輪の牡丹が花を咲かせて見ごろを迎える大根島は、まさに「牡丹の島」。
手入れの行き届いた日本庭園と、水面に浮かぶ三万輪の牡丹、色とりどりの牡丹が咲き乱れる「牡丹庭園」などが楽しめる由志園の牡丹園遊会(約1か月半開催)は、毎年多くの人が集まる人気のイベントです。
なかでも、牡丹園遊会の期間中に約1週間限定で現れる「池泉牡丹」の鮮やかさが見事だと、有名になっています。
牡丹園遊会、赤く染まる由志園のボタンの花に魅せられる
牡丹が美しい由志園の春の様子は、以下の動画より。
建物の中に入りチケットを購入して庭園に出ると、すぐ目の前に広がる松の木の下に牡丹の花が敷き詰められていてとてもきれい。
ここから少し進むと池があり、水面を覆いつくす牡丹が…!
池の奥では施設の方がその手入れをしているのですが、被り笠をして箕(み)を持つその姿もまた絵になります。
園内の池泉は地元をイメージして作られているようで、「中海池泉」「宍道湖池泉」といった名前がついており、牡丹が浮かべられているのは「中海池泉」。そのため、池の真ん中には「大根島」と名付けられた島もつくられています。
この風景は、チケット売り場を出てすぐのエリアや、園内を一周して戻ってきたところにある茶房「一望」が一番きれいに見られます。赤・ピンク・白…と池を鮮やかに彩る3万輪の牡丹にだれもが足を止め、熱心にカメラのシャッターをきっていました。
「一望」では、コーヒーや抹茶、ジュースのほか、この地特産の高麗人参を使用したメニューも。ケーキもあるので、眺めを楽しみながらゆっくりできます。
池に浮かぶ牡丹はこれだけのために育て、摘み取られたの…?と、ちょっともったいなくも感じてしまった筆者ですが、そういうわけではないよう。
大根島から国内外へと出荷する牡丹の苗を育てたり、品種交配のために母木(接ぎ木に使う大株)に開花させる牡丹の花が毎年数万輪にも及ぶとのことで、そういった「副産物」の花をふんだんに使用できるからこそ叶う、生産地ならではのイベント。
日本庭園をゆったりと散歩、「牡丹庭園」や「花見席」も
由志園は、池泉を中心に緑や花が配された日本庭園。
園内全体の様子も、まずは動画からご覧ください。
順路に沿って歩いていくと、もみじのトンネルがあったり
緑と池に囲まれる茶室があったり、
ツツジや藤の花が咲いていたり、
枯山水庭園があったり…と和のいろんな表情が見られます。
季節ごとに様々な花が咲くように手入れがされているようですが、特に春の5月頃はその種類が豊富です。
園内に入って半分ほど歩いたところには、温度・湿度などの管理によって年中大輪の牡丹を見ることができる「牡丹の館」が。
庭園デザイナープロデュースで「苔の庭園」とのコラボ展示中でした。(期間限定)
このほか、牡丹の希少品種展&人気投票や
牡丹庭園と休憩用のテーブル、飲み物などの販売があるエリア(こちらも期間限定)…とこの季節は園内は牡丹でいっぱいになっており、鉢植えの販売もおこなわれていました。
ちなみに、期間中の最終日だけは遅咲きの黄色い牡丹の花だけでうめつくされる“イエローガーデンフェスティバル” となるそう。こちらも見てみたい!
黄色の牡丹の花イメージ
掲載した風景は、2017年に開催された由志園「牡丹園遊会」の様子。2018年は、5月6日まで開催で、5/7~20までフェスティバルピボワンヌ( 牡丹×芍薬)が開催される。詳しくは由志園へお問い合わせ下さい。
名称 | 由志園 |
---|---|
住所 | 島根県松江市八束町波入1260-2 |
営業時間 | 9時~17時(最終入場は閉園30分前) 「牡丹園遊会」の時期は開園時間延長もあり |
休館日 | 無休 |
入館料 | 大人800円、高校生400円、中学生300円 「三万輪の牡丹」開催期間は大人が特別料金 1000円となる |
問い合わせ | 0852-76-2255 |
周辺情報 | 島根県の街ネタ情報まとめ |
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