公開:2021年12月26日 伊藤 みさ/更新:2021.12.31
年末年始は牛乳大量廃棄の危機、飲んで応援・みんな元気に!
牛乳の消費が落ち込む年末年始や春休みに向け、関係各所が牛乳の消費促進のために呼びかけをしています。
ミルクボーイ・牛乳を、飲んで応援してください / 一般社団法人中央酪農会議
乳業メーカーや酪農家などから成る団体「Jミルク」によれば、年末年始は学校給食がないうえに一部のスーパーなどがお休みになるなどで、牛乳の消費は一年の内で最も消費が少ない時期。さらに新型コロナの感染拡大以降、巣ごもりなどで消費が少なく。
一方、2021年は夏や秋が涼しかったことから牛乳の生産量は増えており(牛は気温が低いとお乳の出がよくなる)、全国の乳製品工場をフル稼働しても、生乳供給量が需要を大幅に上回り、大量廃棄になる可能性があるという。
これを受け、牛乳消費促進の動きがいろいろなところで行われています。
ミルクボーイがスペシャル漫才で応援
一般社団法人中央酪農会議は、人気芸人のミルクボーイを起用したYouTube動画を公開。
農作業服を着たお二人の軽快な掛け合いの中では、どうして牛乳がピンチなのか?などがわかりやすく紹介されています。
JA全農は新商品発売とSNSも駆使
JA全農は牛乳を50%以上使用したミルクティーを2021年12月1日から発売。
全農酪農部公式ショップ「酪市酪座」で通販を行う。
また、農協牛乳カステラも発売。12月6日から東日本エリアで/12月20日から西日本エリアで 共にコンビニを中心に販売される。(カステラのお供は牛乳がベストマッチ。)
農協牛乳カステラ、作っちゃいました。焼くときに蒸気を加えながらゆっくりと時間をかけることで、しっとり・ふんわり感を出しています。コンビニさんを中心に東日本エリアで昨日12/6から、西日本エリアで12/20から販売。お見かけしたらぜひに!pic.twitter.com/s2G7ub5dnS
— 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) December 7, 2021
さらに、ツイッターでは「膜ができにくいホットミルクの作り方」を紹介。これはタメになる。
ホットミルクを飲みたいけど膜が苦手!て方へ。温める前に
— 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) November 22, 2021
お 砂 糖 を 混 ぜ て か ら
温めると膜ができにくいです。昨年もつぶやいた小技なのですが、温かい飲み物が恋しい季節になったので再掲ですpic.twitter.com/MIVz4Pn1mT
コンビニではホットミルク割引きなどで応援販売
牛乳屋さんからはじまったという、コンビニチェーンのローソンでは、2021年12月31日~2022年1月1日の2日間、全国のローソン店舗で国産生乳100%使用牛乳の「ホットミルク(税込130円)」を半額の税込65円で販売。
昨年も牛乳消費支援を目的にホットミルクの半額販売を行ったところ12日間で150万杯を販売するなどの実績を持ちます。
ファミリーマートでは、2021年12月28日~2022年1月10日までにファミマカフェのコーヒー各種を購入した人に向け、「カフェラテLサイズ/ブレンドLサイズ 30円引きレシートクーポン」をプレゼント。牛乳の消費拡大を応援する。
セブンイレブンでは、2021年12月25日~2022年1月5日まで 対象の牛乳(1リットル入り牛乳パック)を20円引きで販売。生乳ロスをなくす応援を実施。
このほかにもいろいろな場面で年末年始の牛乳消費が呼びかけられています。
そんな運動の効果なのか、先日筆者が牛乳を買いにスーパーを訪れた時は、一番低い価格の牛乳が品切れになっていて驚き。このため、いつもとは違う牛乳を購入してみました。これを機会にいろんなメーカーの牛乳を試してみるというのも一つの楽しみかもしれません。
また、牛乳には良質な動物性たんぱく質や代謝を助けるビタミンB群を含む食品。
たんぱく質は抵抗力・免疫力をサポートし、かぜやインフルが気になる季節にも嬉しい存在です。
牛乳を飲んで元気、酪農業界も元気に!
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