公開:2023年07月20日 Mika Itoh/更新:2023.10.19

肌を露出しないスクール水着が人気、男女とも「水着になるのが嫌」生徒の声を反映

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ここ数年、スクール水着では「男女共用セパレーツ水着」の需要が高まってきています。昨年の時点で2022年には3校が導入、2023年はさらに10校が検討するなど、水着に対する考え方にも変化が出ています。

肌を露出しないスクール水着が人気、男女とも「水着になるのが嫌」生徒の声を反映

スクール水着といえば、これまでは男の子は短パン、女の子はキャミソールとブルマが上下で繋がったようなワンピースタイプのものが学校指定水着として定番でしたが、近年は選択肢が増えて「選べるもの」に変わりつつあるのだそう。

スクール水着が選べるようになってきたのは、肌の露出を嫌がる子が多く、水泳授業への参加率に影響していたため。

男女ともスクール水着は「露出を控えたい」の声が上位に

水着の製造販売を行うフットマーク株式会社は、小学校5年~中学校2年生の男女とその親1200組に「スクール水着に関する意識調査」を実施したところ、

水着に対するニーズのトップは「着替えやすい」でしたが、これに次いで2位は「露出が控えめ」がランクイン。

中学2年の女子に至っては「露出が控えめ」が「着替えやすい」と同率1位になるという結果に。

スクール水着は「恥ずかしい」男女とも

男の子も中学生以上になると「体毛を隠したい」「足首まで隠したい」という声があり、男女共通して体のラインが露わになることにストレスを感じていること、

また、LGBTQ(性的マイノリティ)への理解や関心の高まりなども受けて、男女関係なく同じデザインのジェンダーレス水着(上は長袖・下は半パンのセパレートタイプ)のニーズが高まっているようです。


たしかに、スクール水着は露出と体のラインが気になっていた!

思い返してみると、確かに昔のスクール水着は露出が高い上に体にピタッと密着していたため、体がどんどん大人の形に変化する思春期の子たちにとっては特に「恥ずかしい」がいろいろ詰まった仕様になっていました。

スクール水着に変化、ピチピチ・露出が多いものを敬遠
  • 男性はパンツのみで上半身は裸(露出が高い)
  • 男女とも股間・胸・お尻など、体のシルエットがくっきり露わになる
  • ケガや手術跡を見られたくない
  • 体形や肌(太っている・痩せている)を見られたくない

など。

また小学生から中学生にかけて脇毛が生え始めるなど体毛も濃くなるため、「スクール水着は恥ずかしい」と思っているのが女性だけではなかったのだというところも、個人的には気づいておらずちょっと驚きでした。


スクール水着の形の変化

フットマークによると、昭和・平成・令和までのスクール水着の形の変化・進化は、以下のようになっています。

スクール水着の変化、ピチピチ露出高めの昭和と平成

スクール水着、令和は長そで・男女同じ形へ

ジェンダーレス水着は、ほとんどジャージのような見た目のため、普通の体育の授業で使用する体操服やジャージなどとほぼ変わらない感覚で着用できるのがメリット。

また、肌にピタッと沿わないようふんわり体形カバーでき、上下がセパレートになっているため、水中ですそがめくれてお腹が見えたりしないように、めくれ防止ループが取り付けられるなど配慮も細やか。

ジェンダーレス「男女共用セパレーツ水着」の特徴

実際に「男女共用セパレーツ水着」を着用した生徒などからは、

  1. 日焼け防止にもなった
  2. 水着姿が気にならず授業に集中できた
  3. 寒い時期でも寒さが気にならない
  4. 肌や体毛が隠れるのでよかった
  5. (長そでなどでも)水泳授業の泳ぎに問題なかった

などの声が挙がっています。個人からの問い合わせもあり、フットマークは2023年4月から学校だけでなく個人も購入できるよう一般向けにオンライン販売も開始。カラーは紺色のみで、価格は6,710円~7,150円(税込小売希望価格)。

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