金子みすず 「こだまでしょうか」 ACのCM 詩集が人気に
AC のCM、東日本大地震後に繰り返し流れて、
金子みすず さんの、「金子みすず童謡集・わたしと小鳥とすずと」という
詩集 の中にある 「こだまでしょうか」という詩が話題になっています。
「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。 「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。そうして、あとで 寂しくなって、
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
CMに使われている「 こだまでしょうか 」のこの詩の中に
こだま という言葉がありますが、この言葉には、実はこんな意味があるんです。
「こだまでしょうか」に込められた意味
こだま といえば、山に向かって「ヤッホー」と叫んだら
ヤッホーと同じ言葉が返ってくる、アレを指す言葉ですが、
金子みすず さんの詩に込められている
こだま は、「まるごと受け止める」 という意味で使われています。
たとえば、子供が転んで膝を擦りむき、
「痛い!」と言った時に、親が「痛かったね」と痛みを受け止めてあげると
痛みは半減する。
逆に、「痛い!」と言った子供に、「痛くない!」とか「我慢がまん!」と言い
痛みを否定される(こだま しない)と、痛みや気持ちは
押し込めるしかなくなるんだそうです。
嬉しい事でもそうで、自分の喜びを
相手が自分のことの様に喜び、受け止めてくれると
喜びは2倍になる。
悲しみを、告げた相手が自分のことのように受け止めてくれたら
悲しみの気持ちは軽くなる。
AC のCMで、この 金子みすず さんの詩 「こだまでしょうか」を使ったのは
震災で心に大きな傷を負った全ての人たちを、
被災しなかった周りの人たちが、正面から丸ごと受け止めて
励ましてあげよう!という、
きっとそんな気持ちが込められていたんだと思います。
そんな心に響く 「ことば」 は一躍注目の的となり、
金子みすず さんの詩集に注文が殺到しているんだそうですよ。
現在は在庫切れになっている状態で
印刷工場などが主に被災地となった東北にあるため
入荷は4月中旬頃になるだろうとのこと。
あらためて、「ことば」の持つパワーって凄いんだなと感じました(^^)
言葉は人を傷つけることもあるけど、
こんなに人を癒したり、受け止めたりすることが出来るんですね。
また、ACのもう1パターンのCM
「思いは見えないけれど、思いやりは見える」 で使われているのは
宮沢章二の詩集 「行為の意味」から一部分を取ったものだそうですよ。
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