公開:2018年02月14日 伊藤 みさ/更新:2023.02.13
福岡県柳川で「さげもん」艶やかに祝う雛祭り、町をめぐって楽しむ!
福岡県柳川市に伝わるひな祭りは「さげもん」と呼ばれる飾りを雛人形と一緒に飾り付けられ、とても華やか!
女の子がすくすくと成長し、幸せな結婚ができるようにと、華やかな結婚式の様子を表現したのが雛飾り。柳川市の「さげもん」は、お雛様の代わりに古着の切れ端で小物を作って飾りお祝いしたことが始まりと言われています。
現在は雛人形のまわりに飾りつけられている「さげもん」ですが、本場・柳川ではまちの名所や商店の一角にも飾られ、これを見て回って楽しむ「さげもんめぐり」も恒例イベントとなっています。
柳川雛祭り「さげもんめぐり」でまちブラ楽しんで
以下の動画は2018年の「さげもんめぐり」のハイライト。(2018年2月撮影)
「さげもんめぐり」は柳川市内で毎年2月中旬~4月ごろまで行われるイベント。中でも「御花」や「柳川市観光案内所」は、ほぼ毎年さげもんを飾り一般向けに公開しているとのこと。
柳川藩主立花邸 御花 (さげもんめぐり)
「御花(おはな)」はこの地を治めた柳川藩主 立花家の屋敷として建てられたもので、明治時代に迎賓館として西洋館、これに続く和の大広間という当時流行の形式の邸宅を整えたのが今の形となっています。
大広間の横には松や池のある見事な庭園「松濤園」。
いまでは敷地のすべてが国の名勝に指定され、「立花氏庭園」とも呼ばれています。
さげもんはこの敷地の中の洋館部分に飾られる。日本の文化「雛祭り」が洋風の建物の中にちりばめられている様子は少し意外な感じもしますが、きれいです。
まずは和館と洋館を繋ぐ廊下の両脇にさげもん。これはかわいい・・!
1階にはフォトスポットとして、ソファーとさげもんのコラボ。真ん中に座ってプチお雛様気分を味わえる。
2階の階段を上ったところには立派な雛壇とさげもん。
入館料は必要(大人500円)ですが、建物もお庭も見応え十分のスポットです。
白秋生家 北原白秋記念館 (さげもんめぐり)
福岡県柳川市出身の詩人 北原白秋の生家・記念館にもお雛様・さげもんあり。1階のお座敷いっぱいに飾り付けられた様子は思わず写真を撮りたくなる。
白秋が生まれ育った純和風の日本家屋には雛飾りもぴったり馴染み、“こうやって日本のおうちでは女の子の初節句を祝ったのだな” という雰囲気が分かりやすい。
白秋の父は酒造業を営んでいたということで、建物入口には酒樽が並ぶ小さな「店」部分もあり。母屋・離れ・蔵…ときれいに再現・保存されており、白秋の著書や遺品なども保存されています。
さらに「白秋記念館」が家の隣に併設。入場は生家・記念館共通券で大人500円。
かんぽの宿 柳川 (さげもんめぐり)
さげもんめぐりをした中で今回筆者が一番見応えを感じたのが、「かんぽの宿柳川」のロビーに設置されたお雛様・さげもん。
一面に敷かれた朱の布が鮮やかで奥行がある飾り付け。
見物客も多く、ロビーが賑わっていました。こちらは無料で観覧可能。
柳川商店街には、巨大さげもん (さげもんめぐり)
「御花」「白秋生家」「かんぽの宿」から少し離れた柳川商店街の一角、「旧マルショク跡地」には日本一の巨大さげもんが設置されていました。
通常サイズの雛人形たちが、遠くからだと豆粒のように見えますが、上からさげられた巨大さげもんが迫力。大きな毬はヒトの顔ほどありそうなサイズでした。
こちらは観覧無料、駐車場も隣に確保されています。
さげもん、飾りの種類とその意味
「さげもん」には毬・赤ちゃんの人形・ウサギ などいろんなデザインがモチーフになっています。「人生50年」と言われた時代に少しでも長生きしてもらいたいという親の気持ちを込めて51個の飾りがつけられるのだそう。
そのモチーフには意味があり、ネズミ=子だくさん/ウサギ=おとなしくも山を元気に遊びまわる …などのいわれがあるそうです。
飾り物のいわれ(一部)は以下。
這い人形 | 産まれてハイハイするようになった親の喜び |
---|---|
宝袋 | 心の豊かさ |
うさぎ | おとなしくも、雪山を元気に走り回る |
鳩 | 幸せと平和のシンボル |
ひよこ | かわいらしさとあどけなさ |
ねずみ | 子宝に恵まれる |
瓢箪 | 無病息災 |
蛤 | 二夫にまみえず |
梅 | 寒さに耐えて、春にさきがけて咲く |
「さげもんめぐり」期間中は市内各所の店や観光スポットにさげもんを展示中。マップも観光協会が配布しているので、印刷などしておくと便利です。
柳川はどじょう・うなぎ料理が有名ということで、街歩きをしているとタレが焼ける、なんとも食欲さそう香りがあちこちで漂っているのでグルメも一緒に楽しむのもよいかもしれません。
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