公開:2019年04月19日 Mika Itoh/更新:2019.11.18
鹿児島・桜島の噴火は日常的!小さな噴火の繰り返しで地元民「いつものこと」
桜島の噴火がニュースで報じられるのをたまに目にします。モクモクと黒煙をあげる風景を見ると「鹿児島の人は大変だな、大丈夫かな?」と思っていたのですが、
桜島は、60年以上も噴火を続けているのだとか!
他県に住んでいると、桜島の噴火は大きなニュースですが、鹿児島県の桜島周辺に住む地元の人にとってみれば「いつものこと」。
桜島は毎日のように小さな噴火を繰り返しているのだという事を知って、ビックリしました。実際に、鹿児島に宿泊してみると、その意味がよくわかりました。
噴煙が見えなくても桜島から聞こえてくる「ゴーーッ」という音
桜島の全景が見渡せるくらいの距離からは「今日は煙が出てないな」と感じても、桜島の近くに行くと「ゴーーッ」という音が聞こえてくる事があります。
空を見上げて、飛行機が飛んでいる時に遠くで「ゴーーッ」とジェットエンジンの音が聞こえる事がありますが、あれに似た感じでしょうか。
それに気づいて、桜島の噴火口のあたりをよく見ていると、うっすら、かなりゆっくりと白い煙が上がっていました。
勢いが小さい時は、煙の動きが分からない位ゆっくりなので、雲と見間違うほどです。
動画で見る、桜島の噴火(日常の様子)
以下の動画では、そんな分かりにくい静かな日常の噴火の様子を分かりやすくするため、早送り映像(タイムラプス)にしています。
雲のように見えていた白い煙も、しばらくすると「ゴーッ」という音と共にモクモクと少しずつ勢いを増してきました。
ドーーーンッ!というような大きく噴火は少ないものの、日々こんな風に静かに小さな噴火を繰り返しているのですね。
桜島周辺は、普段から灰が降っている
天気もよく、桜島からの煙も見えるか見えないか程度のふんわり白煙があがっている程度の日でも、夕方には車の表面に灰が積もっています。
多い日は、車のスリップにも要注意
黄砂のように、車の表面がまんべんなく灰に覆われています。地元の方によれば「いきなり洗車機に入れるのはNGですよ!」とのこと。
窓ガラスにも灰が積もっていると、ワイパーを動かして払いたくなりますが、これもNG。
「灰ごとこするとガラスも傷付ける。ワイパーを動かしてしまうと、フロントガラスにハッキリ小傷が残ってしまうんです」とのこと。
こんなときは、まず最初に水圧でしっかりと灰を流してから洗車。マイカーなどで県外から訪れる方は、そのまま洗車機に入れてしまわないようにご注意を!
天気予報ならぬ「降灰予報」も
鹿児島では「降灰予報」もテレビなどで報じられています。
降灰予報とは、その日や翌日など、桜島の噴火によって火山灰(降灰)がどのエリアに降るか?影響があるか?などを報じるもので、
鹿児島では「お天気」よりも「風向き」の方が気になる、なんて人も多いのだとか。車はもちろん、洗濯物などにも影響があるようです。
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