公開:2016年05月28日 伊藤 みさ/更新:2016.05.28
5.31 火星が最接近「スーパーマーズ」、観察の方角・時間帯は
夜空の星の中でも、この頃明るさを増して赤く見えている「火星(Mars)」が、2016年5月31日に地球に2年2か月ぶりに最接近します(地球からの距離は7530万km)。
月が地球に最も近づくことを「スーパームーン」と呼んで天体観測を楽しみますが、同じように火星が地球に最接近することを「スーパーマーズ」と呼ぶようです。
気象情報サイト・ウェザーニューズによると、このスーパーマーズ、地球から一番遠い位置にいるときと比べると、見た目サイズはおよそ5倍にもなるそう。
どんな感じで見えるのでしょうか?それほど大きく見えるのなら、天体観測の初心者でも簡単に見つけられそうな気がしますね!
スーパーマーズは肉眼でも、生中継でも楽しめる!
スーパーマーズを探すには、太陽が沈んで星が見える頃になったら南東の空を見上げてみましょう(深夜では南の空)。天文サイトAstroartsによると、3つの明るい星が集まっている様子が見え その中で一番明るく赤い天体が「火星」。
最も暗い星は「アンタレス」、そして残るもう1つは 土星とのこと。
夜空の中でもひときわ明るく・赤っぽく輝くスーパーマーズは肉眼でもとらえることができ、望遠鏡を使えばさらに大きく、表面の模様も楽しめます。
地球は太陽の周りをおよそ365日かけて1周しますが、火星は約687日(1年10か月)ほどかかります(詳細)。
異なる公転周期の中、約2年2か月ごとに地球と火星が最も近くを通る日があり、これがスーパーマーズ。2016年5月31日の次にこれが見られる(最接近する)のは、2018年となります。
2018年は今回よりも更に地球と火星の距離が近くなるため、もっと大きな火星の姿を見ることができそう。(見か目サイズは最遠時のなんと7倍!)
ウェザーニューズのyoutubeチャンネルでは、5月31日のスーパーマーズ当日に、火星の模様まで見えるズーム映像をライブストリームで配信する予定とのこと。
なかなか見ることのできない生の火星の様子を気軽に観察できるチャンスです。
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