公開:2016年05月16日 伊藤 みさ/更新:2016.05.17
立ちっぱなし、座りっぱなしはNG!足のむくみ、ひどいと病気にも
ふくらはぎや足裏がむくんだり、だるくなる事はありませんか?特に「あまり動かずその場に立ち続ける」という立ち仕事や、長時間 イスに座り続けるデスクワークなどに多い、足のむくみ。
ただの「むくみ」と侮るなかれ!
その症状、もしかすると「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」かもしれません。“ただのむくみ”だと思って放っておくと、手術が必要になる場合も!?
足のむくみ・だるさのほか、皮膚の炎症が出ることも
臓器に巡ってきた血液を心臓に送り戻す役割を果たす「静脈」。足は心臓よりも下にあるため、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をはたして再び心臓へと押し上げる働きをするのですが、
座りっぱなしや立ちっぱなしの事が多いと、静脈に圧が掛かってしまうため、このポンプが正常に機能せず逆流してしまうことが。この逆流した血液が静脈にたまる症状が、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)。
足の「静脈」に血液が滞り、たまった血液がコブのように膨らんだり、血管がボコボコしている、青く浮き上がって見える・痛みがあるなどの症状が出るようで(参考)、
これは40代以上の女性に特に多く、加齢と共にかかりやすくなるが、若い男女にも普段の環境によってはその危険性があるといいます。
長時間の立ち仕事などで足の静脈に負担がかかる状態が続いたり、妊娠出産で骨盤が圧迫されても下肢静脈瘤を発症しやすくなるのだそう。
また、運動不足の人や座りっぱなしの人も発症しやすい。歩いたり足首を動かしたりしていれば、ふくらはぎの筋肉がポンプの働きをして血液の巡りを助ける(詳細)が、その動きがないと血流は滞ってしまう。
つまり、同じ態勢を長時間とり続けることは血の巡りにとって好ましい状態ではないということ。
足で血液の流れを滞らせないために、日ごろからできるセルフケア
足がむくむ・だるいなど症状が軽度の場合は、医療用の弾性ストッキングでの治療や市販の着圧ソックスなどを使うと、膨らんだ静脈を押し縮めて血液の滞りを防ぐため効果があるそう。
流れを滞らせ続けてしまうと、ひどい場合は手術が必要になるケースもあるようです。このために日ごろから出来ることは、
- 立ちっぱなしの時:時々つま先立ちをする
- 座りっぱなしの時:つま先とかかとをそれぞれ10回程度上げる(動かす)
など、ふくらはぎの筋肉を動かす運動や、「土踏まずを刺激する」、ドロドロ血などでの滞りを避けるために「水分補給をする」…と、意外と簡単にできることばかり。
個人的には青竹踏みで “土踏まず” を少し長めに刺激することや、休憩時間を作って軽くお散歩するのがおすすめ。足のだるさが軽減されます。
また、ふくらはぎのポンプの作用は「第二の心臓」と呼ばれるほど、大事な役割り。
“長生きしたけりゃふくらはぎを揉みなさい”という書籍が出ているほどで、血流が悪くなると様々な体調不良を引き起こしてしまうため、日ごろから気を付けていきたいものです。
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