公開:2015年11月19日 伊藤 みさ/更新:2015.11.19
ネコがボンネットに入りたがる季節、運転前のコンコンキャンペーン
朝晩の気温が下がり寒くなりはじめるこの頃、数年前から「ネコが車のボンネットに入り込んで回転部分に巻き込まれる事故」についてよく話題になります。
「温かい」「狭い空間」が大好きなネコちゃんたちにとって、風があまり通らず、ちょっとした隙間のあるボンネット(エンジンルーム)は非常に魅力的なスポットに。
猫がそんな場所でまったりとしているところ、何も知らずにエンジンをかけてしまったら…!
JAFも注意喚起、運転前は「コンコン」しよう
ネコが車のボンネットに…?そんなことってあるんだろうか??と半信半疑だった筆者ですが、ロードサービスなどを行うJAFは、2013年に公式ツイッターにて以下のように注意喚起。
朝晩涼しくなりましたネ。ネコがエンジンルームに入りたがる季節です。エンジンをかけた途端!パニクッてベルトなどの回転部分に巻き込まれてしまいます。近所にネコが多かったら乗る前にボンネットをパンパンしましょう!!
— JAF (@jaf_jp) 2013, 10月 31
確かに、自宅の近所に野良猫が多いと車の下に隠れている事も多いですし、ポカポカ陽気の日はボンネットで日向ぼっこするネコの姿もよく見かけます。
つまり、停まった車の周りにはネコがいる事が多い。ネコの大きさにもよりますが、車の下からボンネットの中に入り込む事も不可能ではなさそうです。
JAFの呟きに対して、多くの反響があったようで
- 一度我が家のネコも入り込んで大騒ぎしました
- 昔そんな子猫を救助しました
- それがきっかけ(救出)で飼ってる
…と、寒い時期には特にこのような事例が多くあるようです。また、これに対し、「ボンネットを叩くと臆病な子は鳴かずに奥へと潜ってしまう」という意見・体験談もあるよう。
@jaf_jp 私の車にも入っていた事があります。「パンパンすると、声を潜めてもっと奥へ入ってしまい、ぐちゃぐちゃになって死ぬから絶対にダメだ!」とJAFの人が言ってました。間違った事実が拡散されると、犠牲になる猫が増えてしまいます! pic.twitter.com/1ERTQ4gIcO
— ユカザえもん (@yukazaemonn) 2013, 11月 12
また、「命を守ろう!ボンネットコンコンキャンペーン」を呼びかける団体Cloverによると、
「コンコン」は音を出す事でネコをはじめとする動物に逃げてもらう事が一番の目的ではあるが、ボンネットをあけての確認が理想。
また、驚かせることによって何らかの「反応音」を返させる事が重要。そして、できるだけすぐにエンジンをかけない
という点を提案しています。ボンネットをあける余裕がないという場合は、コンコンした後、中でごそごそと動く音がしていないか?など耳を澄まして反応音を確かめるのも一つの事故予防ポイントになりそうです。
寒い季節になると、ヒトも布団の中やおうちから出るのが億劫になりがち。そのために通勤時間などはより慌ただしくなりがちですが、出発前のほんの少しの間、ゆとりを持って行動できるといいですね。
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