公開:2018年09月16日 伊藤 みさ/更新:2018.09.16
行って良かった!トヨタ産業技術記念館(愛知)はオトナの社会見学にぴったり
トヨタ産業技術記念館は、愛知県名古屋市にある博物館。“博物館” と聞いて堅苦しいイメージを持った方もいるかもしれません。
実は筆者もその一人で、歴史や技術について学ぶ場所といった印象のため、ワクワクするような場所ではなさそうなイメージがありましたが、
実際に行ってみると満足度がかなり高く、十分楽しめるスポットになっていて驚きました!入場料もワンコイン(500円)で入りやすい。
博物館というより「トヨタの工場見学」と言った感覚で見学できます。
また、館内のスタッフさんたちの“伝えたい” という熱量と豊富な知識、展示の見やすさに、感心してしまう程。
実演販売のプロ並みにわかりやすく解説してくれる
トヨタ産業技術記念館は、トリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!工場見学&社会見学ランキング(Top 20 Factory Tours in Japan)」で、4年連続で1位を獲得(2018年現在)しており、それも納得。頷けます。
そんな、トヨタ産業技術記念館。とっても広いので順にご紹介します。
トヨタ産業技術記念館 ハイライト動画
トヨタ産業技術記念館の様子を、まずは以下の動画でご紹介。
館内は大きく分けると「繊維機械館」と「自動車館」の2つがあります。
繊維機械館、トヨタの歴史は糸を紡ぐことからはじまった
トヨタ産業技術記念館は、トヨタグループ発祥の地で赤レンガ造りの「旧豊田紡織(ぼうしょく)株式会社本社工場跡地」に設立された館です。
エントランス部分も赤レンガ
トヨタといえば現在、自動車メーカーとして世界に名をはせる会社ですが、そのトヨタの博物館で最初に見学するのはなんと「繊維機械館」。
創業者・豊田佐吉は、今後の日本を「繊維産業」が支えるとにらみ、 “糸や生地を如何に丈夫に、効率的に生み出すか” を考え、織機の発明に一生を捧げた人物。
そのため、この「繊維機械館」は豊田佐吉の人生が詰まった展示館となっています。
“綿から糸を紡ぎ出し、布を織り上げていくまでにどのような技術の変遷を辿ったのか?” を学ぶことが出来るのですが、布は私達の生活にも密着した製品なので、関心度も高い。
綿花から糸を紡ぎ出す方法から
また、かみ砕いて分かりやすい言葉で説明してくれるため、解説が頭に入りやすく、聞いていて楽しい。
糸紡ぎ機械・技術の変遷
布を織る技術の変遷
現代織機技術の紹介も!
写真や説明書きの展示もありますが、各所に機械や技術の説明をしてくれるスタッフさんが常駐しており、実演で見せてくれたり、突飛な質問にも即座に答えてくれます。
自動車館で知る、トヨタの自動車づくり「誕生から最新技術」まで
グループの創業者・豊田佐吉の人生が詰まった「繊維機械館」に対して、次に見学する「自動車館」は豊田喜一郎の軌跡をたどる館。
豊田喜一郎は佐吉の長男で、トヨタ自動車工業の創業者です。
繊維産業で培った機械技術を糧に、今度は自動車の国産化に挑んだ喜一郎。
自動車事業創業期の様子
漫画家されたストーリーを巨大パネル化して展示も
自動車事業の創業期から、今に繋がる生産技術の変遷まで、とにかく内容盛りだくさん。
歴代のエンジンなどが並んでいたり
トヨタ初の乗用車「AA型乗用車」といった貴重なクルマたちがズラリ
昔のエンブレム。「豊田」の文字や、名古屋城 “金シャチをひっくり返した”とも言われるイルカのような形も
トヨタ自動車創業者・豊田喜一郎をモデルに描いた佐藤浩市主演のドラマ「リーダーズ2」にも登場した、あの車も展示されています。カッコイイ!
マシンが車を組み立てていく様子が楽しい!生産ラインの実演も
自動車生産技術の紹介エリアでは、工場さながらの動きを実際にみせてくれるコーナーもありました。以下の動画は、組み立て工場のメインボデー仮付けの様子を再現したもの。
あたかも人間の手のような細かな動き…!車の四方を幾つものロボットが囲んで同時進行で仮付けが行われていきます。
トヨタ産業技術記念館にあるこの機械は、見学しやすいように速度を落としているのだとか。実際はもっとスピーディーに取付けが行われていくのですね!すごい。
トヨタ産業技術記念館では、全体を通して「モノづくり」の大切さを広く社会に伝えることをミッションとして活動されているとのこと。
自動車館2階から見た全体の様子
有料で音声ガイドの貸し出しもありますが、スタッフさんの説明を聞いて歩くだけで十分なほど。
中はとても広いので、ここを訪れる際には1時間~2時間ほどの時間を予定しておくのがオススメ。車やその作りに興味がある方はもちろん、あまり詳しくない方でも楽しんで回れるような施設となっています。
トヨタ産業技術記念館では週末に「ものづくりワークショップ」もあり、館内図書館、繊維機械と自動車に関連したオリジナル遊具で遊べる「テクノランド」、パートナーロボットの「バイオリン演奏」、ミュージアムショップ(おみやげコーナー)などもあるので、
隅から隅まで楽しみたい方は、かなりゆったり時間をとって訪れるとよさそうです。
名称 | トヨタ産業技術記念館 |
---|---|
住所 | 愛知県名古屋市西区則武新町4丁目1-35 |
開館時間 | 9時30分~17時(入場受付は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始 |
問合せ | 052-551-6115 |
備考 | 愛知県の観光・グルメ、おでかけ情報まとめ |
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