公開:2014年05月16日 伊藤 みさ/更新:2020.09.10
七色に光る奇跡の岩・フライガイザー(Fly Geyser)を作り出したのは、温泉だった!
アメリカ・ネバダ州北部のブラックロック砂漠にある フライガイザー(Fly Geyser)。岩肌が七色に光り輝いています。
フライガイザーは人の手によってつくりだされたものではなく、温泉が作りだした芸術で、今もなお「少しずつ成長し続けている」というから驚きです。
Photo by Ky Plaskon / Fly Geyser
どういうことか?というと、1964年に地元の電力会社が発電所をつくろうとして地面を掘ったところ、温泉が出てきたが電力会社が求める「発電できるもの」ではなかったためそのまま放置していたのだそう。
すると吹き出し続ける温泉に含まれるミネラル(炭酸カルシウム)が空気に触れてかたまり、どんどんこれが積もって現在では3mほどの塔のような高さまで大きくなったのだそうです。吹き出しはじめてから50年。
その色にもびっくりですが、意外と早く大きくなることにもびっくり。
先日、奇跡体験アンビリバボーでも放送されていましたが、1年でおよそ7cm成長しつづけているという計算になるそうですよ!
フライガイザーは私有地の中にあった!動画など
フライガイザーの表面がなぜあのような色をしているかといえば、表面に映えている藻(緑)の存在と温泉に含まれる酸化鉄で岩が赤や黄色に変化しているため。自然がこんな色の岩を作り出せるのですね。
七色の岩と、吹き出す温泉...かなりインパクトがあるので、観光地としても人気がでそうですが、実はあまり知られていないんだとか。
その理由は、フライガイザーがある場所は企業の私有地のため、一般の人は立ち入ることができないから。
砂漠の中にあるオアシス的温泉というだけで珍しいのにこの色。この資源を生かして、土地の権利を持つ会社は何か壮大な計画でも練っているのでしょうか(温泉テーマパークとか)。
砂漠の温泉、昼は七色の岩をみながら・夜は星空をみながら...と、温泉好きな日本人としては夢が膨らんでしまいますが。
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