公開:2018年04月17日 Mika Itoh/更新:2018.04.16
なぜ?緑茶をポットに入れたら茶色く変色する理由
香りがよくて飲むとホッとするお茶。最近、温かい緑茶を飲むことが多いのですが、筆者はデスクワークのため、出来れば何度も立たずに温かいお茶が飲みたい時にすぐ飲めるようにと、多めにお茶をつくり、保温ポット(魔法瓶)に入れているのですが、
最初の1杯目は綺麗なグリーン色だった緑茶が、2杯目、3杯目と進むにつれてオレンジ色に近い茶色に変色しているではないですか。
おい、どうしちまったんだよ…
緑茶のつもりが、ほうじ茶をいれていたのか……?それとも、ポットの中に何かお茶に反応する物質が入っていたのだろうか…?
最近は、ミニポットや水筒・ステンレスボトルなどで飲み物を持ち歩く人も多くなっているため、同様の経験をした方もいるかもしれません。筆者も初めてこれを見たときはかなりビックリしたのですが、
緑色だった緑茶が、紅茶やほうじ茶のような赤茶けた色に変色する理由は、ポットや水筒の「保温力」にありました。
緑茶がステンレスボトル等で変色するのは、熱で酸化するため
温かい緑茶をステンレスボトルなどにいれておくと茶色く変色してしまう理由は、熱による酸化。緑茶に含まれる成分・タンニンが高温になると、酸化して変色する。カットした生野菜の断面部分が赤くなっていくのと同じことで、自然の原理なんですね。
急須の中に茶葉を入れてお茶を出した後、その葉を急須に残したままにしておくと、急須の中で蒸された茶葉が茶色く変色するのと同じ現象。
変色したからといって、その日のうちに飲み切るなら特に心配することはありませんが、
日をまたぐと緑茶の栄養分にカビや細菌が繁殖するので、お茶も茶葉もその日のうちに取り換えて。「宵越しのお茶は飲むな」と言われるのは、こういった事が理由にあるようです。
ペットボトルの緑茶は、なぜ変色しないの?
魔法瓶などを製造するメーカー「タイガー」のHPによると、市販のペットボトルのお茶が変色しないのは、変色を防ぐために酸化防止剤としてビタミンCが配合されているため。
変色がどうしても気になる!という方は、持ち歩くお茶を「冷たい緑茶」にすれば問題なし!また、どうしても温かいお茶がいい!という場合は、変色しない「ほうじ茶」などがオススメですよ。
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