公開:2023年07月27日 伊藤 みさ/更新:2023.10.11

チャイルドシートの設置、助手席はダメ?違反ではないが推奨されていないワケ

産まれて間もない我が子を、車の後部座席に設置したチャイルドシートに乗せて一人で運転していたときのこと。他の車の助手席にチャイルドシートを乗せている人を見かけました。

チャイルドシート 助手席に設置していいの?合法だが安全のため推奨は・・

別の日でも意外とよく見かける「チャイルドシートの助手席設置」。筆者としては「後部座席設置」が絶対のルールだとなぜか信じ込んでいて、激しく違和感を感じてしまいました。

我が子がまだ乳児だったこともあり、

“ うちだって運転中の我が子の様子が心配 ”
“ 後部座席だと後ろ向きで表情も何も見えない ”
“ 静かだけど…寝てる?それとも何かあった!? ”

と何かと心配でたまらない時期。それでもルールを守って後部座席に設置しているのに、他の人はなぜ助手席にチャイルドシートを設置しているんだろう・・・違反なんじゃないの? と。

調べてみたところ、チャイルドシートの利用は6才までは「必須」だが、設置場所については細かい決まりがないようでした。

チャイルドシート、設置の推奨取付場所は「後部座席」

チャイルドシートの使用(6才未満の子ども)が法律で義務付けられたのは2000年のこと。JAFと警察庁で行った全国調査では、チャイルドシートの使用率は2022年で74.5%と過去最高に。

チャイルドシートの使用率推移
チャイルドシートの使用率推移 / JAF

またその中で年齢層別にみると、1歳未満の使用率が最も高い。

チャイルドシート設置率 年齢別
チャイルドシート設置率 年齢別 / JAF

産まれて間もないこどもの身を守るためにチャイルドシートを設置しているけれど、運転者(親)の手と目が届く範囲に座らせたいという思いから助手席に取り付けるという例が多い。

チャイルドシートの使用が義務付けられているのであって、その取付場所は指定されていないので助手席に設置することは悪くはないのですが、望ましい場所は「後部座席」だという。


チャイルドシート、助手席への設置が「危険」な理由

警察庁が発行する資料にも「お子様はできるだけ後部座席に乗せるようにしましょう」と注意書きがあります。

チャイルドシートは後部座席が推奨
子供を守るチャイルドシート / 警察庁発行資料

その理由として、エアバッグは大人(成人)の体形にあわせて設計されているため、膨張するエアバッグによってこどもに被害が及ぶ恐れがあるのだそう。

助手席は、エアバックに挟まれて大ケガすることも

事故に遭った際、衝撃でエアバッグが膨らんで飛び出すとエアバッグとチャイルドシートの間にこどもが挟まれて大けがをする恐れがあるといわれています。

特に「後ろ向き」チャイルドシートを助手席に取り付けることは【危険】であると注意が呼びかけられています。

筆者は現在アラフォーですが、筆者が子どもの頃にはチャイルドシートの義務がなかった時代。その当時、親がチャイルドシートの存在を知っていたかも定かではありません。

時代とともにルールは目まぐるしく変わっていて、昔の常識が今の非常識になっている事も多々あります。とくに安全に関わることは、過去の様々な事故や教訓によって決められ更新されています。

こどもの安全のために、最新情報を確認しながら正しく利用したいですね。

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