公開:2019年10月01日 伊藤 みさ/更新:2019.10.02
デカっ!瓦そば、瓦の上でパリパリになる山口名物料理
山口県の名物料理といえば、ふく(河豚)のほか有名なのが「瓦そば」。
瓦そばとは、瓦の上で茶そばを焼き、錦糸卵や甘辛く煮た牛肉と一緒にそばつゆにつけて食べる山口の郷土料理です。
瓦そばの生まれは、山口県下関市の温泉地・川棚温泉にある、「元祖瓦そば たかせ」。
こちらによると、たかせの創立者・高瀬慎一氏が古老より聞いた明治時代の兵士の話にヒントを得て開発したのが瓦そばなのだそう。
明治十年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べた
via.kawarasoba.jp
メニュー開発のうち、“茶そばを焼く” という発想と食べた時の良い香りが新しいことなどがうけ、広く評判となり「川棚温泉の名物」と呼ばれるまでに。
山口県民の台所では、フライパンやホットプレートでつくる瓦そばが定着しているそうですが、旅行などで山口を訪れたらぜひとも本物の「瓦」で焼く瓦そばをいただきたい!
温泉地は異なるが、湯田温泉でも食べられる
山口を訪れて、「やっぱり名物を食べたい!」となった筆者。
だけど時間的に川棚温泉まで行くこともできない・・・という状況の中、山口県のちょうど真ん中あたりに位置する、山口市の温泉地「湯田温泉」エリアでも食べられた!
今回訪れたのは山口に4店舗を構える「長州屋」湯田店。
こちらでは2人前以上から「瓦」にのった瓦そばが食べられるとのこと。注文後しばらくすると、「器」とは思えぬサイズのでっかい瓦にのった瓦そばが登場。
食卓で見るからこんなに大きく感じるのか?普通の瓦より大きいのか?は不明ですが、けっこうな幅をきかせてくる瓦そば。
ポットで提供されるそばつゆを蕎麦猪口に注いで、ジュージューと焼ける蕎麦や具材と一緒につけて食べる。
食べ始めは柔らかい蕎麦も、時間が経つとおこげのようにパリパリになるので食感の変化が楽しく、おいしい。
2人前でも比較的軽めの量なので、サイドメニューを注文しても良いかも。
瓦の凹みの部分でなく凸部分に蕎麦を乗せているため、滑って落ちて来やすいのですが “ご当地の体験” として心に残るグルメでした。
山口の隣、広島出身の筆者ですが 瓦そばの本場は関門海峡に近い山口県下関市ということで、その存在自体はよく目にしていたものの意外と広島県民の口に入ることは少ないイメージ。
ところが高速道路や駅のお土産コーナーでは山口に入るや「山口名物・瓦そば!」と大々的にPRされていたり、もう一つのお隣「福岡県」ではスーパーに家庭用 瓦そばのセットが販売されていたりして、県民からも観光客からも愛されているよう。
長州屋でも販売されていましたよ
「茶そばを焼く」というグルメは他の地域になかなかないので、ご当地らしい山口土産としても喜ばれそうです。(瓦は付いてきませんが)
店名 | 長州屋 湯田店 |
---|---|
営業時間 | 11時~22時 |
問い合わせ | 083-902-3939 |
店休日 | 大晦日・元旦 |
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