公開:2019年11月23日 伊藤 みさ/更新:2023.10.16
福岡 大宰府の名物 梅ヶ枝餅、その場で焼きたて頬張り町ブラも
太宰府天満宮の名物・土産といえば「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」。
広島出身の筆者は、地元のお祭りなどに屋台で出ていた姿を見かけるくらいで、大宰府を訪れるまでちゃんと食べたことはなかったのですが
店頭で購入してその場で食べた、ホカホカの梅ヶ枝餅に心を掴まれてしまい、一瞬にして大好きになってしまいました。
食べてみるまでは「お餅に梅ですか・・・?」と味のイメージが沸かぬままあえて手に取ることはなかったのですが、梅が入っているわけではなく、梅で有名な大宰府天満宮ならではのエピソードになぞらえてつけられた名前でした。
梅ヶ枝餅の由来、大宰府の梅ヶ枝餅店
「梅ヶ枝餅」の由来はさかのぼること平安時代。
菅原道真が都から大宰府に流される(左遷される)にあたり、役人たちは道真に食事はおろか口をきくことも禁じたという。
罪人同様の生活を強いられ、廃屋のような館に住み食事にも事欠く悲惨な暮らしぶりだった。
これを見かねた近くの老婆(浄妙尼)が餅を梅の枝にさして差し入れていた
このような故事にならい、生まれたのが梅ヶ枝餅。
もち米とうるちで作った生地の中にあずき餡をいれて焼き上げた素朴な餅の真ん中には梅の焼き印などが押されることが多い。
菅原道真が祀られている太宰府天満宮の門前町ではあちらこちらに梅ヶ枝餅を店頭販売する店があります。
かさの家
老舗店としてよく知られているというのが「かさの家」。筆者が大宰府を訪れた、夕暮れ時にもズラズラと店頭に行列がありました。
店内でお茶などと一緒にいただいたり、その場で1個だけ買って食べながら歩くこともできますが、お土産用にと複数個(箱買い)買っていく人の姿が多かったように思います。
ちなみに余談ですが、梅ヶ枝餅というと、餅の真ん中に梅のマークが押されているイメージですが
あまり目立たないか、もしくは押してあるのかどうかわからないこともしばしば(笑)
やわらかいお餅なので、元の形に戻ってしまうのでしょうか。作り置きでなく、焼きたてがもらえるときれいなことが多い。
ちなみに大宰府だけでなく、梅ヶ枝餅は福岡のいろんな場所で販売されています。写真は宮地嶽神社の前で購入
記念撮影したい人にとっては悩ましいところですが、気にせず温かいうちに美味しくいただいてください!
また、お土産でたくさんもらった・持ち帰った場合は冷凍もOK。解凍・温めて、時には少し焼いて美味しさを復活させましょう。
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