公開:2019年06月21日 伊藤 みさ/更新:2019.06.22
シンガポールの電車「MRT」は安くて観光地めぐりに便利!旅行者にお得なチケットも
MRTはシンガポールの市街地エリアをほぼカバーし、今もなお工事で新たな路線や延伸の工事が進められている公共交通機関。MRTとはMass Rapid Transitの略で、大量高速輸送システムのこと。
シンガポール「MRT」車内の様子
地下も地上も走る鉄道で、路線は東京メトロのようにシンガポール市街地に張り巡らされています。日本でいう山手線と地下鉄を合わせたような存在の、とても便利な電車です。
観光地巡りをツアーで申し込む場合は、現地の旅行会社が用意したバスやワゴンなどで目的地まで連れて行ってくれますが、
旅費を安く出来て、尚且つ自分たちのプランで自由に観光やグルメ巡りがしたい場合は、移動手段は自分で調べて現地の交通機関を使うことになります。
シンガポールではそんな時、MRTがめちゃくちゃ便利!
マーライオン公園やマリーナベイサンズ、チャイナタウン、ガーデンズバイザベイ、富の噴水、シンガポールフライヤー、アラブストリートなど、主要な観光スポットの近くにはほとんど、MRTが走っていますよ。
シンガポール旅にはMRTが安くて便利!
土地勘のない場所で、しかも異国となれば、一番ラクな移動手段は断然タクシーですが、タクシーは他の交通機関に比べて断然出費がかさむ。
しかも、英語力が無い(または極めて低い)人の場合、ぼったくりに遭う可能性もあります(体験済み)。
そのため、できれば安価に移動ができる “電車・バス” を、上手に利用して旅を満喫したいもの。特に電車の場合は渋滞知らずなので、タクシーを使うより早く移動できるケースもあります。
MRT駅は、このマークが目印
シンガポール旅行では、そういう意味でもMRTがとっても便利!地理にも疎く英語も未熟な筆者でも、MRTは比較的 簡単に利用することが出来ました。
簡単とはいえ、路線も多く切符1つ買うのも初めて利用するときは戸惑うもの。旅先で効率的に動けるように、便利な乗り方や料金などについてご紹介します。
MRTのきっぷ(チケット)は券売機で簡単
MRTを観光客が利用する場合、以下3種類のチケットが便利です。
- Standard Ticket(スタンダードチケット)
- EZ-Link Card(イージーリンクカード)
- Singapore Tourist Pass(=STP、シンガポールツーリストパス)
以下では「スタンダードチケット」の利用方法をメインに、イージーリンクカード/ツーリストパス の用途の違いについてご紹介します。
MRTの スタンダードチケット
スタンダードチケットは、最も一般的な切符。駅の改札口のそばにある券売機で、購入できます。
券売機はタッチパネル式になっているので、画面の案内に従って希望するメニューをタッチしていけばOK。
画面には「MAP」ボタンがあり、MAPを選択すると路線図が表示されるので、路線図から選ぶと簡単です。目的地(駅)をタッチすれば料金・駅名が大きく表示されます。
料金の下に出る(+、-)のボタンは乗車人数、青いボタンは SingleTrip(片道)/ReturnTrip(往復)のメニューボタン。
2人分を買う場合は「2 Tikets」にして精算すれば、目的地までの料金がチャージされたスタンダードチケットが2枚出てきます。これでスタンダードチケットの購入完了です。
スタンダードチケットは、使い捨て切符じゃなく「チャージ」して使える
筆者は予習もしないままMRTを利用したので、MRTに乗る度にこのカード型の切符を購入しては使って捨て…を繰り返していましたが、
実はこのスタンダードチケットは、6回ほどチャージして繰り返し使えるものでした。
ちゃんとチケットに書いてある内容を読めば分るのですが、最初のチケット購入時に実は10¢(セント)のデポジット(預かり金・保証金のようなもの)が含まれた額が請求されます。
チャージして繰り返し使うと、3回目でデポジットが返金(運賃から値引きという形で相殺)され、6回使うと今度は10¢お得に利用できるというエコなチケットになっています。
日本でチャージできるカードといえば、プラスチック製のしっかりしたカードですが、シンガポールの「スタンダードチケット」はちょっと厚めの紙で出来たカード。そのため、まさかチャージ出来るとは思いもせず…。
券売機にある「Place card here」という表示の場所(リーダー)にスタンダードチケットを置くと、券売機の表示が変わって、行先タップ・料金表示・支払い でチャージができるようになっているそうなので、1度で捨ててしまわないようご注意を。
MRTの「イージーリンク」とは
MRTに乗車する度に、利用する分だけチャージして使う「スタンダードチケット」に対して、
「EZ-Link Card(イージーリンクカード)」は、あらかじめまとめてチャージしておき、なくなったらチャージ(現地ではトップアップと呼ぶそう)するタイプのチケット。
イージーリンクカードは、日本で言うところのSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)のような『交通系電子マネー』のため、MRTのほか路線バスでも使用できます。
購入場所は駅の窓口などで、料金はS$12(シンガポールドル)。この料金の内訳は、S$5がカード料金(保証金といわれていますが、返金はされないのでカード自体の料金と考える方が良い)で、利用料がS$7。
MRTの料金は4~5駅ほどの移動でも、S$1前後で利用でき非常に安価なため、S$7でもけっこう使えそうに思いますが、残りがS$3未満になるとチャージをしないと利用できない仕組みになっています。(チャージは券売機で)
日本で使われているパスモなどの『交通系電子マネー』は、日本を訪れる外国人観光客が利用するケースは少ないのと同じで、イージーリンクカードも「旅行者」より「滞在者」にとって便利なカード、というイメージでしょうか。
MRTのお得チケット、ツーリストパスとは
Singapore Tourist Pass(=STP、シンガポールツーリストパス)は、いわゆる「1日乗車券」「乗り放題券」のチケット。
ツーリストパス イメージ / thesingaporetouristpass.com.sg
シンガポールツーリストパスを持っていると、MRTや、LRT(郊外や住宅地を走る交通システム)・路線バス がこれ1枚で乗り放題利用ができます。
1日~3日券まであり、チャンギ空港駅・チャイナタウン駅など、観光利用者が多く訪れる主要MRT駅の窓口で購入可能。
1日券はS$10、これに加えレンタルデポジットがS$10かかりますが、5日以内にチケットをトランジットリンク・チケットオフィス(主要駅にある。チケットが購入できるところ)に返却すれば、デポジット分は返金されるとのこと。
『乗り放題パス』については、デポジットが必要ないものなど他にも幾つか選択肢があり。詳しくはシンガポール・ツーリストパス公式サイトでご確認ください。
MRTの路線と料金、便利な検索ツール
MRTに乗るときは、自動改札機にチケットをかざしてバーを上げ、ホームへ。
特に日本との違いはないので、乗り方については特に不安なことはないと思われます。
MRTの路線は全て色で分けられていて、
- 赤:north-south line (NS)南北線
- 緑:east-west line(EW)東西線
- 紫:north-east line(NE)北東線
- オレンジ:circle line(CC)環状線
- 青:downtown line(DT)ダウンタウン線
などがあります。MRTでは停車駅に着く前にアナウンスがあるのでそれを聞いていれば大丈夫ですが、それぞれの駅にも駅名のほか、それぞれの駅に割り当てられた路線名の頭文字と色・番号が表示されているので、これを確認しながら下車すれば不安も取り除けそう。
利用している路線の図も車内にあるのでこれで確認もできる!
特に乗り換えが必要な時は料金や所要時間・乗り換え駅などが心配になりますが、Explore Metro社のサイトまたはアプリがとても簡単で分かりやすいのでおすすめです。
旅行先での楽しみ方は、ツアーにおまかせ/自分で探検! など様々ですが、初めての土地で、交通機関を使いながら目的地にたどり着けた時の充実感は旅のスパイス。
気軽にMRTをつかってみよう!
シンガポールの旅を快適に楽しむための参考になれば嬉しいです。
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