公開:2019年01月17日 Mika Itoh/更新:2019.01.17
クルーズ客船にはクラス(種類・グレード)がある!違いと選び方
日本に寄港する海外の豪華客船などが、ここ数年でかなり増えてきました。中には日本発着クルーズを行っている外国のクルーズ船も増えいるようで、
圧倒的な存在感と華やかさのある豪華客船が各地の港に寄港する度に、その姿をみようと客船ファンが港に集まりカメラを向ける姿もよく見かけます。
これだけ目にする機会が増えてくると、いつかクルーズ船で旅してみたい!と夢も膨らんでくるもの。
クルーズ船の旅といえば、一昔前までは“お金持ちの旅行” という高額なイメージがありましたが、実はリーズナブルに楽しめるツアーもあったりします。
クルーズ船には船内滞在中の時間帯やコンセプトによって “ドレスコード” があるのですが、それも客船クラスによっては指定されるドレスコードのタイプやフォーマル着用の頻度なども変わってきます。
クルーズ客船のクラスは、3種類ある
クルーズ客船(主に外国船籍)は、その船のタイプによってクラス分けされています。JTBによると、そのクラスは「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」という3種類に分かれています。
客船の「クラス」は、船の大きさだけでなく、客船の滞在スタイルの違い(施設内容や客室の広さ・サービスの質など)で分類されています。
それぞれのクラスによって、滞在中のスタイルや客船の魅力が異なるため、申込みする前に知っておくと便利です。以下では、クルーズ船のクラスの種類とその違いについてご紹介します。
なお、同クラスの客船でも規模が違えば内容にも多少差は出てきますので、各旅行会社によって客船クラスの説明内容にはズレがあります。
そのため、以下ではそれらを総合しまとめました。各クラスの内容(説明)は、参考情報としてご覧頂ければ幸いです。
クルーズ客船のクラス「カジュアル」
クルーズ客船のタイプ「カジュアル」とは、気軽で賑やかに過ごせるタイプのクルーズ船。
ドレスコードで言えば、7泊クルーズに参加した場合のフォーマル着用は2回程度。比較的、気軽なファッションで過ごせる時間が多い。
また、カジュアルクラスには大型客船が多く、アトラクションが充実。船内には大きなステージがあり、ダイナミックなショーやイベントが多いのも特徴となっています。
また、3・4人目(1室)は無料というクルーズ会社もあり、リーズナブルな料金タイプがあることも、ファミリーやグループに人気。
カジュアルクラスのクルーズ客船には、
- クァンタム・オブ・ザ・シーズ(ロイヤルカリビアン)
- MSCスプレンディダ(MSCクルーズ)
- コスタ メディ タラニア(コスタクルーズ)
- シンフォニー・オブ・ザ・シーズ(ロイヤルカリビアン)
- カーニバル・フリーダム(カーニバルクルーズ)
- ディズニー・ドリーム(ディズニークルーズ)
などがあります。
クルーズ客船のクラス「プレミアム」
クルーズ客船のタイプ「プレミアム」は、上品に過ごす時間と気軽なファッションで過ごせるバランスの良さと、心地良いワンランク上の食事や施設が揃う客船。
ドレスコードで言うと、7泊クルーズに参加した場合のフォーマル着用は2回程度ですが、カジュアルクラスより上品な装いの時間が多く、華やかさと上質さのある落ち着いたイメージ。
カジュアルクラスよりもオシャレをして、サービスやグレード重視で船旅を楽しみたい方向けの客船となっています。
プレミアムクラスの客船には、
- ダイヤモンド・プリンセス(プリンセスクルーズ)
- サファイア・プリンセス(プリンセスクルーズ)
- アザマラ・クエスト(アザマラクラブ)
- アザマラ・ジャーニー(アザマラクラブ)
- セレブリティ・ミレニアム(セレブリティクルーズ)
- MSフォーレンダム(ホーランドアメリカ)
- MSコーニングスダム(ホーランドアメリカ)
- オーシャニア・リビエラ(オーシャニア)
- ロイヤル・クリッパー(スタークリッパーズ)
などがあります。
クルーズ客船のクラス「ラクジュアリー」
3つ目のクラス「ラグジュアリー」は、エレガントなクルーズ旅を実現する客船。「カジュアル」や「プレミアム」に比べると船体はそこまで大きくなく、小型・中型が多い。
サービス全般が徹底され、最高級のサービスとプライベート感のある施設、広々とした客室で優雅な時間を楽しめる。
クルーズで旅する海域のベストシーズンを巡るのが主流で、ディナーの際はタキシードかカクテルドレス、着物などが必要。また、西洋的なマナーも必要で、旅費は3クラスの中で一番高い。
「ラクジュアリー」クラスの客船には、
- クリスタル・セレニティ(クリスタルクルーズ)
- クリスタル・シンフォニー(クリスタルクルーズ)
- クリスタル・モーツァルト(クリスタルクルーズ)
- クイーン・エリザベス(キュナード)
- クイーン・ヴィクトリア(キュナード)
- ポール・ゴーギャン(ポールゴーギャン)
- ロストラル(ポナン)
- ル・リリアル(ポナン)
- セブンシーズ・ボイジャー(リージェント・セブンシーズ)
- シルバー・シャドー(シルバーシー)
- シルバー・スピリット(シルバーシー)
- ザンベジ・クイーン(ザンベジクイーン)
- シーボーン・ソジャーン(シーボーンクルーズ)
- オイローパ2(ハパグロイド)
などがあります。
なお、日本船については上記のクラスの分類には含まれておらず「対象外」となっていますが、一般的に日本船は「ラグジュアリー」と「プレミアム」の中間だと言われています。
自分にあった、クルーズ船のクラス(グレード)の選び方
クルーズ船には「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」、そしてこれらに含まれないタイプの日本船など様々なタイプの客船がありますが、
価格が高いものが必ずしも、自分にとって「最高の旅ができる船」とは限りません。
大切なのは、自分が船上で過ごす時間を、どのように楽しみたいのか?ということ。
たとえば、正装などカッチリとした服装は控えめにしてアトラクションなどで遊んだり賑やかに楽しみたいならカジュアルが一番合っていますし、
ワンランク上のサービスやお料理・それに見合った装いでオシャレに大人っぽく時間を過ごしたいならプレミアム。
子供などが騒ぐことのない静かでゆったりと過ごせる細部まで気配りの行き届いた環境で、最高級のサービスや美食のロングステイを楽しみたいならラグジュアリークラスの客船がピッタリ。
自分がクルーズ船でどんな風に過ごしたいか?を基準に、まずは理想のスタイルに近いクラス(ジャンル)を選び、
そのクラスの中から、好みのコースや予算などとあわせて、クルーズ船選びをするのが一番楽しめる方法ではないかと思います。 是非、楽しいクルーズライフを!
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